3.ある程度接着剤が固まったら挟んであった紙をとってダンパー部分の中央よりを上下に軽く動かしてみます。ここでボイスコイルがこすれていなければ仮に音出し作業をしてみます。ここで異常がないようであれば次の工程に進みます。音がビビッたりこすれたりしている時は接着剤が乾かないうちに前の作業を繰り返します。
ステージモニター用スピーカーとしても使用できる、エレクトロボイスのフルレンジタイプのスピーカーの修理、張替をします。幸いなことにコンスピーカーは、補修用の張替キット部品が入手できます。近年においては並行輸入、逆輸入の製品が安く購入できるようになりましたが、今回は張り替えた方が安価なようですので張替修繕をします。組立後トラブルがでないように順番に組立・張替していきます。
7.最後にリード線を端子台に半田付けしてセンターキャップを接着すれば完成です。センターキャップの接着は共振してトラブルが起きないように樹脂系の接着剤でしっかり接着固定します。
6.センター部分の固定が終了したらエッジをフレームに接着固定します。使用する接着剤はゴム系の物を使用します。接着が完了したらビス穴部をくりぬき加工して同様に防振パッドを接着します。
− スピーカーの組立・張替 − 2012.11.26
組立・張替 完了
4.ダンパーとボイスコイルが固定できたら、コーン紙・エッジ・防振パッドの順に取り付けていきます。まずコーン紙をセンターにあててみます。写真のようにコーン紙の接合部分がダンパー部分までかぶっていればよいですが、かぶっていない時は円柱等(スプレー缶等)を使用して穴を広げる必要があります。またコーン紙のエッジ部分がフレームの中に収まり斜めになっていないように加工します。次にリード線を成型してコーン紙に穴を開け端子台へ配線を出します。穴あけ場所はセンターキャップ取付を取り付けた時隠れる適度な位置にします。
2.次に紙を挟んだままボイスコイルのリード線にアンプを仮接続して、ダンパーの縁を手で軽く押さえながら少量の音出し作業をします。これによりボイスコイルが垂直に動きますのでダンパー接合部に対して斜めに動作しないよう修正できます。ただし大きな信号を入れたり長時間音出ししますとボイスコイルがどんどん上方に飛び出しボイスコイルの取付位置が狂いますので注意が必要です。ボイスコイルとダンパーの取付位置が確定しましたら両者を瞬間接着剤等でずれないように仮固定します。固定が完了したら、ダンパーとフレームの間をゴム系の接着剤で接合します。
1.まずは新しいボイスコイルとダンパーを実測した距離を参考に仮組みし、フレームにはめ込みます。このとき磁性体コアとボイスコイルの駆動空間(隙間)は通常0.2mm位なので、厚めの表面がザラザラでない画用紙等を切ってこの隙間にはめ込み、ボイスコイルが中心に位置するように作業します。